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38度の葡萄畑
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自然の冷蔵庫
栃木県足利市にある心温まるワイナリー
私が、COCO FARM & WINERYを知ったのは1999年です。
今や、テレビ雑誌などで沢山取り上げられ、日本のワイナリーとしてメジャーになってしまいましたが、当時はCOCO FARM & WINERYを知る人はごく僅かでした。
その頃私も、栃木県足利市に縁ができ、何度か足利に行っている時に、足利にもワイナリーがあり、しかも知的ハンディを持った方達が作っていると聞き、興味本位で訪れました。
ココファームは、足利市でも奥の田島という場所にあります。
ワイナリーを目指して車を進めると38度の急勾配の葡萄畑が見えてきます。ワイナリーのすぐ手前に、”こころみ学園”があり、作業をする学園生(学園生といっても皆ほとんどが大人・高齢者)が元気な挨拶で迎えてくれました。
1950年代に特殊学級の生徒たちによって開墾されたのが始まりで、スパークリングワインやワインを貯蔵する岩を掘って作った自然冷蔵庫や、カルフォルニアのソノマにも葡萄畑を持っているそうです。
学園生の自立の為、一年中仕事・作業があるのがワイン作りだったわけです。(葡萄を作るだけだったら、収穫したら終わってしまいますから・・・・。)
ですから、ここでは学園生一人一人が一つだけ責任ある仕事を持っています。
ある人は、完璧に草を毟ります。どんなに急な斜面でも・・・。
ある人は、完璧に大きな空き缶をカンカン叩いてカラスを追っ払います。
ある人は、完璧にスパークリングワインのルミュアージュ(動瓶)を完璧に行います・・・・など。
何より凄い事は、作り手さんが皆、楽しんでいる事!!
ワインを試飲すると、優しい香りから始まり、力強さも顔を出すような味わいでした。
「日本にもこんなワインがあるんだ・・・・・。」
興味本位で訪れた自分が凄く凄く恥ずかしくなりました。
ココファームのワインは、2002年『さくらさくら』開店から、ずっと
メニューにあります。
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